観葉植物の名前がわからない時は?調べる方法と特徴的な観葉植物

観葉植物には原産国によって適した環境が異なります。植物の名前や種類を知り、正しい育て方や手入れの仕方を学びましょう。観葉植物の名前が分からないときの対処法や、葉や花から見分けられる代表的な観葉植物も紹介します。

観葉植物の名前を知ることから始めよう

観葉植物には沢山の種類があり、属名でよばれるもの、植物のイメージから別名が付けられているものなどがあります。

植物の名前や種類を知らなければ、正しい育て方や手入れ方法も分かりません。まずは、植物の名前を知ることからはじめましょう。

適した環境は種類によって違う

観葉植物の多くは、温帯・亜熱帯・熱帯などの温かい地域に生息しています。しかし、全ての観葉植物が同じ性質であるとは限りません。

植物は科に大別され、次に属に分類されます。それぞれに『正式名(学名)』があり、性質や見ための印象から『別名』が付けられる場合もあるでしょう。同じ科や属に分類される観葉植物は、似た傾向または共通点を持っています

たとえば、熱帯地域のジャングルなど、薄暗い場所に自生する植物は耐陰性があり、日なたよりやや暗いところを好みます。またアフリカの砂漠地帯で生きる植物は乾燥に強く、湿り気のある土では根腐れをしてしまうでしょう。

このように、適した生育環境は観葉植物ごとによって異なるため、種類や名前を調べることが重要です。

名前がわからない観葉植物調べるときは?

観葉植物の名前が分からない場合は、写真が掲載されている植物図鑑やインターネットなどを活用して検索するのが基本です。観葉植物をよく観察し、特徴をつかみましょう。

葉の形など、実物を見て特徴を確認

観葉植物の特徴が最もあらわれやすいのが『葉』です。形・色・模様などをくまなく観察してみましょう。葉の付き方が上向きか下向きかも大事なチェックポイントです。

たとえば、ゴムの木の仲間『フィカス属』は、切り込みやギザギザのない楕円形の葉を持つことが多いです。ユッカやサンスベリアなどは、葉の生え方が独特なのですぐに見分けがつくでしょう。

観葉植物は、つる性・草本・木本に大別され、成長するにつれてその特徴は顕著になります。木本であれば低木か高木かでさらに種類を絞り込めるでしょう。

花が咲いていたら、色や形を見る

観葉植物の中には花が咲くものもあります。葉の形状だけでは名前が特定できない場合、花の色・形・開花時期を確認してみましょう。

比較的簡単に花が咲く観葉植物としては、ストレリチア・アンスリウム・スパティフィラム・カネノナルキなどが挙げられます。

アンスリウムやスパティフィラムは、肉穂花序(にくすいかじょ)という独特の花序をもち、苞に包まれているのが特徴なので、初心者でも見分けはつきやすいでしょう。

ジャスミンに似た花を咲かせる『シルクジャスミン』のように、花の特徴や名前が似た別の科の植物もあります。類似しているものは、より細かい部分を観察して見分けるようにしましょう。

管理が悪いと本来の姿ではない可能性も

「特徴がどれにも当てはまらない」というときは、観葉植物が本来の姿を失っている可能性を疑いましょう。

直射日光に当てすぎると葉が日焼けして黄色に変色したり、まだら模様になったりするケースがあります。また、白い粉をふいている・斑点がある・うねっているのは、病気や害虫が原因の可能性が高いでしょう。

こうした植物の異常は育て方や環境が植物に適していないことの証です。園芸に詳しい人の力を借り、早めにケアすることが必要です。

葉が大きいのが特徴の観葉植物

観葉植物には根から水を吸収し、それを葉から蒸散させる『天然の加湿器』のような役割があります。葉が大きければ大きいほどその作用は大きく、空間に快適さをもたらしてくれるでしょう。

大きく美しい葉を持つ代表的な観葉植物を3つ紹介します。

ウンベラータ

『ウンベラータ』の葉は大きなハート型で、成長するにつれて美しい薄緑色に変化します。生命力が旺盛で1年で背丈が20cmほど大きくなることもあるそうです。

ゴムの木と同じクワ科のフィカス属で、日照と高温多湿を好みますが耐陰性もあります。春から秋の生育期には追肥をし、2~3年に1回植え替えをしましょう。成長に適した環境を整えることで、美しい葉を茂らせます。

ウンベラータのように成長が早く、且つ大きな葉をもつものは、人の手を加えないと左右が不均等になりがちです。こまめに剪定をし、葉の量を調節しましょう。

また、光の方向へのびる『屈光性』があるので、光量が均等になるような配慮も必要です。

オーガスタ

バナナの葉に似た大きな葉が特徴の『オーガスタ』は、マダガスカルや南アフリカなどに生息するバショウ科ストレリチア属の観葉植物です。長い茎で大きな葉をしっかり支える姿は、しなやかな強さを感じさせますね。

ビッグサイズに成長したオーガスタは家のシンボルツリーに最適で、空間をエキゾチックでおしゃれな雰囲気にしてくれます。

20~30℃の温かい環境を好みますが、耐寒性も強く、3℃前後の室内であれば問題なく越冬ができるでしょう。葉が大きいので、葉焼けや霜による凍傷、強風時の茎の折損などには十分注意してください。

クワズイモ

サトイモ科の『クワズイモ』は、中国・台湾・東南アジア・インドなどの幅広い地域に分布します。地上に向かって伸びる棒状の根茎と、パラソルのような形をした葉が特徴で、空間をスタイリッシュに見せてくれるでしょう。

半日陰でもよく育ちますが、日光を浴びた健康的な株は葉にツヤが出て葉脈が美しく見えるので、室内であれば明るい日陰で育てるのがベストです。

夏は直射日光が当たらないよう、遮光ネットや寒冷紗を使うとよいでしょう

なお、樹液には『シュウ酸カルシウム』という物質が含まれており、体質によってはかぶれてしまうケースがあります。ペットや小さな子どもがいる家庭では十分に気を付けましょう。

葉が垂れ下がる観葉植物

葉が垂れ下がる観葉植物は、天井やカーテンレールから吊るして観賞する『ハンギングプランツ』に向いています。白い陶器や自然素材のバスケットを使うと、つる性植物のよさが引き立つでしょう。

シュガーバイン

シュガーバインは、葉の裏に甘く白い乳液を付けることから、『シュガー(砂糖)バイン(つる)』とよばれています。

1カ所のツタ先から5枚の葉が生える『掌状複葉』で、葉のつけ根からヒゲのような気根を出し、這うように伸びるのが特徴です。

オランダで品種改良されて生まれたブドウ科の常緑つる性植物で、直射日光を避けた室内の明るい日陰で育てるのが適しています。

見かけはデリケートですが、つるを適当な部分でカットして先を水に付けておくと、小さな根が生えてくるでしょう。

他の観葉植物との寄せ植えにしたり、ハンギングバスケットに飾って上から吊るしたりするとおしゃれです。

アイビー

アフリカ・アジア・ヨーロッパなどの幅広い地域に分布するウコギ科の常緑つる性低木で、戸外でも越冬できる耐寒性があります。

別名を『ヘデラ』といい、ギリシャ語の『葉が密生する』やラテン語の『しがみつく』が語源です。500種類以上の品種があるのでインテリアに合わせて選ぶとよいでしょう。

茎葉の動きを楽しむために、背の高い鉢を使ったり、天井から吊るしたりするのがおすすめです。また、小さな苗は、ハイドロカルチャーでも育てられます。

日当たりのよい場所を好むので、レースカーテンごしの明るい場所に置くのがベストです。

グリーンネックレス

アフリカ・ナミビア原産の多肉植物で、細い茎にコロコロとした丸い葉を付けます。

砂漠地帯でも生きられるように、葉に水分を貯蔵しているのが特徴で、1週間水やりを忘れても枯れることはありません。過湿に弱いため、少し乾燥気味で育てるのがベストです。

『グリーンネックレス』は、春と秋に成長し、夏と冬に休眠する『春秋型』の多肉植物なので、生育サイクルに合わせた育て方がポイントになります。

風通しと水やりのタイミングを適切に行えば、いきいきとした株に育つでしょう。

葉に特徴的な模様がある観葉植物

葉に模様のある観葉植物は何度見ても飽きない上、インテリアとしても存在感を放ちます。特に珍しい模様のある品種をピックアップして紹介します。

ピレア

『ピレア』は、亜熱帯地方に生息するイラクサ科の草本です。種類は600種以上にものぼり、斑点や縞模様など、種類によって葉の模様が異なります。

たとえば、『ピレアムーン・バレー』は、縁がギザギザした楕円形の葉で、中央部分は黒みがかった色をしています。

ベトナム原産の『ピレア・カディエレイ』は、『アルミニウムプランツ』ともよばれ、緑色の葉に銀白色の斑が入っているのが特徴です。

ピレアは日当たりのよい場所よりも半日陰を好みますが、1日に数時間の日光浴をすると株が元気に育つでしょう。黄ばんだ下葉は、こまめに取り除いてください。

アグラオネマ

『アグラオネマ』は、熱帯アジアが原産のサトイモ科で、リュック・べッソン監督の映画『レオン』で、殺し屋のレオンが大切に育てていた観葉植物として一躍有名になりました。

『アグラオネマ』はたくさんの品種がありますが、どれも葉に特徴があります。中でも、銀緑色の大きな斑が入った『アグラオネマ・シルバー・クイーン』が人気です。

自生地では、あまり光が届かないジャングルの林床部で育ちます。室内では、強い日差しや西日を避けた半日陰に置き、時々霧吹きで葉に水を与えてあげるとよいでしょう。

サンスベリア

『サンスベリア』は、スズラン亜科チトセラン属の多年草で『厚葉千歳蘭』『虎の尾』という和名をもっています。

厚みのある直立した葉は、先が剣のように尖っており、白や黄緑色の縦縞が入っているのが特徴です。

風水では邪気払いの効果があるといわれているので、人の出入りが多い玄関やリビングなどに置くのもよいでしょう。

サンスベリアの自生地はアフリカなので、乾燥には強く、少しくらい水やりを忘れても枯れることはありません。ただし、寒さには弱いため、冬は10℃以上の環境を保ってあげましょう。

美しい花を咲かせる観葉植物

観葉植物を選ぶときは、主に葉っぱの美しさや形が重視されがちです。

空間に華やかさを添えたいという場合は、花が咲く観葉植物を選んでみましょう。大きな花は切り花にもできますし、実がなるものは、果実や種を活用する楽しみも生まれます。

ストレリチア

『ストレリチア』は花が極楽鳥に似ていることから『極楽鳥花』といわれています。花はオレンジ色の萼と青色の花弁のコントラストが鮮やかで、切り花にして飾ると空間の雰囲気ががらりと変わるでしょう。

ストレリチアにはいくつかの品種がありますが、極楽鳥花を指すのは『ストレリチア・レギナエ(レギネー)』です。

この他に、葉が棒状、または先端が円筒状になる『ストレリチア・ユンケア』、オーガスタの名前で流通する『ストレリチア・ニコライ』などがあります。

ストレリチアの開花時期は5~10月で、条件がよければ周年開花します。直射日光を避けた日当たりのよい場所に置き、冬は5℃を下回らない温かい環境を保ちましょう。

アンスリウム

サトイモ科ベニウチワ属(アンスリウム属)に分類される観葉植物で、和名では『紅団扇(べにうちわ)』とよばれています。花のように見える赤い部分は、仏炎苞という葉の一部で、花は苞の中にある膨らんだ花軸の表面に咲きます。

『アンスリウム』は、花だけでなく仏炎苞を観賞する楽しみもあるでしょう。仏炎苞の色は、赤・ピンク・白・紫などがあります。

自生地のジャングルでは、根を地上に下ろさず、大きな樹木に着生して成長します。家庭でも地植えせずに、鉢で育てるのがベストです。直射日光のない明るい日陰に置き、空気が乾燥しているときは、こまめに葉水をしましょう。

シルクジャスミン

ミカン科ゲッキツ属の『シルクジャスミン』は、モクセイ科ソケイ属のジャスミンとは分類が異なります。

ジャスミンに似た香りの白い花と、シルクのような光沢の葉が特徴で、東南アジア・中国、台湾などの亜熱帯・熱帯地域に生息します。

どんどん枝葉を伸ばしていくので、観葉植物はもちろん、庭木としても重宝するでしょう。沖縄や九州では生垣にも使われています。室内で育てる場合は、きれいに剪定し、枝が邪魔にならないようにしましょう。

開花時期は6~9月で、部屋中が甘い香りに包まれます。花が終わった後は緑色の実がなりますが、成熟するにつれ、次第に色が赤くなります。

熟した実は酸味が強く、レモンの代わりに料理に使うこともできるようです。

観葉植物の名前を検索してみよう

観葉植物の名前や種類が分からないときは、ネットの植物検索サイトで探すのがスピーディです。育て方や手入れの方法が詳しく掲載されているので、初心者には特に役立つでしょう。

みんなの趣味の園芸

NHKの番組『趣味の園芸』に対応する検索サイトで、ユーザーによる投稿写真と、園芸の専門家による詳しい記事が好評です。

『園芸用語集』や『育て方が分かる植物図鑑』は、植物の名前や育て方が分からないときに重宝するでしょう。多肉植物やサボテンに特化した詳しいページもあります。

検索は、園芸分類・形状・花の色・開花期などで絞り込め、写真も豊富に収録されているのが特徴です。

みんなの趣味の園芸 公式HP

花と観葉植物(葉っぱの岬)

花や観葉植物の育て方を写真付きで紹介しているサイトです。『種類別、観葉植物の一覧』は五十音順に並んでおり、名前が分かればすぐに検索できますが、分からないときは画像のみでの検索も可能です。

各行をクリックすると、観葉植物の一覧が画像付きで簡易表示されるので実物と比較してみましょう。写真横には、適した環境(日照・耐陰性など)や水やりの量が載っており、育て方が一目瞭然です。

詳細ページでは、株分けの方法や、冬の管理、かかりやすい病気などが分かります。

花と観葉植物(葉っぱの岬) 公式HP

観葉.net

JAいぶすき観葉植物部会が管理するサイトで、さまざまな観葉植物の育て方が掲載されています。観葉植物の生産を営む生産者団体のサイトのため、情報が正確で詳しいのが特徴です。

生産者情報や取引市場の情報も得られるので、趣味の範囲にとどまらず、さまざまな場面で役立つでしょう。

検索画面の『品種別』をクリックすると、写真が一覧表示され、詳細ページには光量・温度・水やり・肥料などの育て方の詳細が掲載されています。

観葉.net  公式HP

まとめ

日当たり条件・水やり・適した温度や湿度・肥料の与え方などの『正しい育て方』が分かると、植物は丈夫に美しく育ちます。

観葉植物の名前が分かったら、図鑑やネットで自生地の環境や植物の持つ特性、かかりやすい病気なども検索してみましょう。

名前が分からないと、誤った育て方で枯れてしまうケースが少なくありません。プレゼントで観葉植物を贈るときは、植物名を書いた札を添えてあげるといいでしょう。

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