葉全体が枯れているわけではないけれど、観葉植物の葉先がしおれたり黄色や茶色に変色してしまったら、見栄えも悪く 何が原因なのか気になりますよね。そんな時はお手入れ方法や肥料を見直す必要があるかもしれません。観葉植物の葉先が枯れる原因や症状別の必要な栄養成分などについてみていきましょう。
観葉植物の葉先が枯れる3大原因
葉が枯れたときの対処法の前に、何が原因で葉が枯れてしまうのか、確認していきましょう。 よく葉が枯れる原因としてあげられる3点についてご紹介します。
水が不足している
一つ目の原因は水不足です。 水やりの頻度が足りていない、もしくは一度にあげる量が少ないことから水不足になります。観葉植物の水やりは、土が乾いたら水をたっぷりあげることが大切です。受け皿に水がたまるくらいあげて大丈夫なものが多くあります。水やりの後にたまった受け皿の水は、すぐに捨てましょう。水をためていると根腐れの原因になります。
もう一つ水不足の原因として考えられるのが、観葉植物を飾っている場所が乾燥していることです。冷房の風が直接当たるところ に観葉植物を飾っていないでしょうか? 乾燥した場所では、葉から蒸散される水分が多くなり、いつも通り水やりをしていても足りていない場合があります。葉が枯れてしまったら、置き場所を見直してみましょう。
根詰まりを起こしている
根詰まりとは、鉢の中に根がいっぱいに張ってしまい、水分や養分をうまく吸い上げられなくなっている状態のことです。育成が 早い植物で植え替えを行っていないものなどに見られます。鉢の底から根が出てきたら植え替えのタイミングです 。一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
栄養バランスが悪い・肥料を与えすぎている
葉が周囲から枯れている場合は栄養のバランスが悪い可能性があります。植物が育っていくのに必要な三大栄養素はリン酸、チッ 素、カリウムです。葉が枯れてしまう原因としてはリン酸やカリウムの不足が考えれらます。
観葉植物の枯れた葉先の症状で知る、必要な栄養成分は
水不足や根詰まりは、水やりの頻度を変えたり、植え替えなどで解決できますが、栄養バランスは何をどうすれば良いか素人には 判断が難しいところです。 葉先の症状別に必要な栄養を知って適切な肥料を与えてみましょう。
葉先がしおれたり白っぽく変色するときは「塩素」
葉の先端が枯れるときは塩素が足りていないかもしれません。塩素と聞くと意外かもしれませんが、植物の成長にたくさん必要なわけではなく、少量ですが必要な栄養素です。微量要素と呼ばれたりしますが、育成には欠かせない栄養素です。塩素はもともと、でんぷんを作り出したり、光合成に関係する栄養素です。 塩素が足りないときは塩素入りの活力剤などを追加してみましょう。
葉先が黄色っぽく巻き上るときは「カリウム」が原因
カリウムは先ほど紹介した通り、植物の育成に欠かせない栄養素です。肥料としては「カリ」と略されたり元素記号の「K」と表示されます。 たんぱく質を作る化学反応などを促進する役割があると考えられています。根や茎を丈夫にしたり、害虫に対する抵抗力にもこのカリウムが必要です。
三大要素のカリウムが減ってしまうと、古い葉からだんだんと黄色く枯れていきます。加えて根にも影響が出ます。伸びが悪くなったり、根腐れを起こすようになるのです。
葉先が枯れたり茶色い斑点が出たときは「カルシウム」が原因
カルシウムは土の中に存在しているのですが、植物が吸収しにくい場合があり、追加で肥料が必要な場合もあります。このことか ら、中量要素と呼ばれています。 野菜作りでは白い粉状の石灰を良く撒いていると思いますが、この中にカルシウムが含まれています。 土が酸性化したり、乾燥していることや、チッ素が多すぎて肥料のバランスが崩れていることから、カルシウム不足が起きてしまいます。
観葉植物の枯れた葉先の処理方法
水やりや置き場所、肥料などを見直す
まず見直したいのが、水やりと観葉植物の置き場所です。 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりあげることが原則です。受け皿に水が出るくらいたっぷりあげて、受け皿の水はすぐに捨ててください。 観葉植物は直射日光に弱いものも多いので、レースのカーテン越しに太陽の光が届くような場所においてあげましょう。冷房や暖房の風が直接当たるところでは乾燥してしまいますので、注意してください。耐陰性のある植物でも少しは太陽の光が必要ですので、午前中だけなどでもいいので、光を当ててあげましょう。
次に見直したいのが肥料です。最初にご紹介した三大肥料のバランスを見ながら、必要と思ったものは液体肥料などで追 加しましょう。なかなか見極めが難しいので、園芸店等で相談するとよいでしょう。
枯れた葉先の切り方は?
枯れた葉先は見た目も悪いですのでカットしてしまいましょう。 葉全体が枯れているときは、葉の付け根から切ります。葉先だけが枯れているときは葉先だけハサミで切ります。水平に切ってしまうと違和感が出ますので、葉を一回り小さくするように切ると、見栄えもいいでしょう。
まとめ
枯れた葉先から何が原因なのか、すぐに突き止めるのはなかなか難しいかもしれません。 これまでご紹介した普段のお手入れや肥料のバランスを手掛かりに、元気な姿を取り戻してもらえるよう、いろいろとチャレンジしてみましょう!