観葉植物ユッカの育て方 大切に育ててぐんぐん成長させよう!

上向きの細長い尖った葉っぱと長い茎がスタイリッシュな印象のユッカは、人気の観葉植物。正しく育てることで成長期の男性のようにぐんぐん伸びるため、「青年の木」とも呼ばれています。

ユッカが元気に成長する育て方をチェックしていきましょう。

ユッカの基本を知ろう

窓際の観葉植物 育て方をお伝えする前に、まずはユッカの基本を見ていきましょう。

ユッカの特徴

ユッカは寒さに強い品種が多く、育てやすいことから人気の観葉植物です。原産地は北アメリカ大陸から中央アメリカで、耐暑性が強いことも特徴です。

鋭くとがった葉っぱが特徴的で、一年を通じて葉がついている常緑性の植物です。 高さは30~150cmほどで、鉢植えでお部屋のインテリアとして楽しむことはもちろん、お庭で育てることもできます

代表的なユッカの種類

それではユッカにはどのような種類があるのか、代表的なものを見ていきましょう。

ユッカ・エレファンティペス

ユッカとしてお店などでよく販売されており、「ユッカ」と聞いて皆さんがイメージするのが『ユッカ・エレファンティペス』ではないでしょうか。 「エレファンティペス」とあるように、幹が象の足に似ていることからこの名前がつけられたといわれています。 観葉植物としては150cmほどまで成長させることが多いのですが、自然では6mまで成長します。

ユッカ・アロイフォリア

アロエのような葉っぱをしていることから『ユッカ・アロイフォリア』という名前が付きました。 ユッカ・エレファンティペスよりも寒さ、暑さ、そして乾燥に強く、庭木としても育てることができます。 ユッカの中ではあまり流通量が多くない品種です。葉の外側が白くなっている斑入りのものもあります。

ユッカ・デスメティアーナ

通常は緑色の葉が、寒くなると葉先が紫に紅葉するのが特長の『ユッカ・デスメティアーナ』。 成長があまり早くないため、大きいサイズのものともなると、同じサイズのユッカ・エレファンティペスの2~3倍はするといわれています。 こちらもまだあまり流通していない品種ですので、見かけることができたらラッキーかもしれません!

ユッカは種類が豊富な観葉植物

紹介した3品種以外にも、ウニのとげのように葉が放射状に広がる『ユッカ・ロストラータ』や、ブルー・ユッカとも呼ばれる青みがかった葉の色が美しい『ユッカ・リギダ』、絶滅危惧種として保護されている『ユッカ・ナナ』など、ユッカには約50の品種があるといわれています。

日本で見かけるのは『ユッカ・エレファンティペス』が一番多いかと思いますが、おしゃれなレストランのお庭などで珍しいユッカを見ることができるかもしれません。

ユッカの花言葉や風水的な意味は?

ユッカの花言葉は『勇壮・偉大』。「青年の木」とも呼ばれるように、ピンとまっすぐに伸びた葉が凛々しい様子からこの花言葉がつけられたといわれています。

ユッカは次々と芽を出すことから、風水では「成長」や「発展」を表す観葉植物とされ、開業祝いなどに選ばれることが多くあります。 プレゼントとしてユッカを贈る際には、こうした花言葉や風水的な意味合いを添えてより気持ちを伝えたいですね!

観葉植物ユッカの育て方、まずは基本を知ろう!

広い部屋の観葉植物

それでは、ユッカの育て方についてお伝えしていきます。

ユッカは日当たりが大切

ユッカは日当たりのよい場所においてあげるとぐんぐんと成長します。日が当たらないところでも育ってくれますが、緑の元気な葉を楽しむためには日当たりが良いことが欠かせません。

ユッカの置き場所はどこが良い?

ユッカは日当たりが大切ですから、直射日光を避けて窓越しに太陽の光が届くところが理想的です。特に成長期でもある春から秋にかけてはたっぷりと光を浴びさせてあげましょう。

ユッカの水や肥料のあげ方は?

水やりは夏場と冬場では少し違いますので注意が必要です。

  • 夏場(4~10月) 土の表面が乾燥したら、お水をあげましょう。鉢の底から水があふれるくらいたっぷりとあげて大丈夫です。 注意したい点としては、お水をあげすぎて根腐れを起こしてしまうことです。ユッカは乾燥に強いという特徴もありますので、少しお水をあげるタイミングが遅れても大丈夫です。乾燥したことをしっかりと確認してからお水をあげましょう。
  • 冬場(11月以降) 涼しくなるにつれて、ユッカの活動も徐々に鈍くなっていきます。夏ほどお水は必要ありませんので、土の表面が乾いたかな、と思ってから4、5日後を目安にお水をあげましょう。暖房の効いた室内では葉が乾燥しますので、霧吹きで水をあげると乾燥を防ぐことができます。

肥料をあげる場合は5~10月の成長期に行いましょう。頻度、肥料の量はそれぞれの記載に従ってください。

観葉植物ユッカを増やす方法

緑が美しい観葉植物

ユッカはぐんぐん育ちますので頃合いを見て剪定をすることが望ましいのですが、せっかくですので挿し木で増やすことも考えてみてはいかがでしょうか。

ユッカは挿し木で増やそう

ユッカは挿し木で簡単に増やすことができます。5~8月を目安に行いましょう。

挿し木とは、根や枝の一部を切り取り、土などに挿して発根させる増やし方です。

まずはユッカの挿し木に必要なものを準備しよう

ユッカの挿し木に必要なものは以下の通りです。

  • 園芸用のハサミ:ユッカを切り取る際に使用します。切り口を清潔に保つために、火であぶったり、殺菌剤を使って除菌しましょう
  • 発根促進剤:ホームセンターなどで購入できます。
  • 新しい鉢
  • 土:赤玉土、バーミキュライトなど。挿し木用の土も販売されています。

ユッカの挿し木の手順

手順は簡単、3ステップです。

  1. 枝を5~10cm程切り取る
  2. 切り口に発根促進剤を塗る
  3. 新しい鉢に土を入れ水でぬらし、切り取った枝を挿す

約1カ月ほどで根が生えてきます。それまでは、暖かい日陰において、土が乾燥しないようにお水をあげてください。

ユッカに害虫がついてしまったら

お手入れ

育てやすいユッカですが、風通しが悪い、日当たりが悪いといった環境では害虫がついてしまうことがあります。どんな害虫がいるのか、対策を確認していきましょう。

ハダニやカイガラムシに注意!

ユッカは害虫がつきにくいといわれていますが、ハダニやカイガラムシといった害虫には注意が必要です。

ハダニとは、葉に白い斑点を作ったり、養分を吸収してしまう害虫です。カイガラムシは葉や茎に寄生し、ハダニ同様に養分を吸い取ってしまう害虫です。

どちらもそのままにすると枯れてしまうこともありますので、見つけたらすぐに駆除する必要があります。

害虫がついてしまったら、しっかり駆除しよう

害虫は何といっても初期段階で駆除することが重要です。数が少ないうちであれば、つまんだり、テープを貼ってはがすことで駆除することができます。

しかし、大量に発生してしまった場合は薬剤が必要になります。薬剤はホームセンターなどで売られていますが、成分が気になる方はでんぷんスプレーなど天然由来のものを選んでください。

ユッカを大切に育てて元気に成長する姿を楽しもう

ユッカはぐんぐん成長してくれるので、育てがいのある観葉植物といえるでしょう。剪定することで自分の好きな形にしたり、挿し木で増やしていくことも楽しめます。

「カーテン越しに日差しがとどく、風通しの良い場所で、乾燥したらお水をあげる」という育て方の基本を覚えて、ぜひお世話を楽しんでください。

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