観葉植物のお手入れの基本、剪定をマスターして元気に育てよう

観葉植物が伸びすぎて残念な感じになってしまっていませんか?見た目はもちろん元気に観葉植物を育てるための大切な基本のお手入れ、剪定。剪定と聞くと難しそうですが、コツをつかめば誰でもかんたんにすることができます。今回は観葉植物の剪定方法について見ていきましょう。

観葉植物のお手入れの基本、剪定をしよう

植物を剪定している様子

観葉植物は見た目の美しさも楽しめますが、生長していく過程も楽しむことができます。その中で必要になるのが剪定です。

剪定とは?

剪定とは、植物の枝を切って形を整えることです。剪定と聞くと、庭木などを切るイメージがあるかもしれませんが、室内で育てる観葉植物も剪定は必要です

観葉植物に剪定が必要な理由

剪定をするのには大きく二つの理由があります。

  • 見栄えを良くする

うっそうとしたままでは、せっかくおしゃれな観葉植物も、お部屋の雰囲気を重たくしてしまいますよね。

  • 植物の健やかな生長のため

余分な枝葉を落とすことで、養分を効率よく使うことができます。枝葉が多すぎると風通しが悪くなって害虫が付きやすくなりますし、葉が重なり合うと、うまく光合成ができなくなってしまいます。

観葉植物の剪定に大切な時期

剪定におすすめの時期は春から夏にかけてです。この時期は植物の生長期ですので、剪定という植物にとってストレスのかかる剪定も乗り越えてくれる時期です。切り口から細菌が入って病気になってしまうこともあるので、カラッと晴れた日に剪定を行いましょう。 冬場は休眠期になる植物もありますので、剪定の時期としては向いていません。少し形を整えるくらいでしたら大丈夫だと思いますが、大胆に剪定してしまうと新芽が出ないことがあります。できるだけ冬場の剪定は避けましょう

観葉植物を剪定する前の注意するポイント

鉢から植物を取り出す様子

剪定をする前には、ハサミはもちろん、手も消毒してから行いましょう。切り口から細菌が入ってしまうこともありますので、切り口に触れるものはできるだけ清潔にしておきます。 ハサミは火であぶったり、専用の消毒液を使って、手は石鹸などできれいに洗いましょう。 樹液などでかぶれやすい方は軍手などを用意して剪定に臨みましょう。

観葉植物の剪定方法

葉と水滴

それでは、どのように剪定を行うか見ていきましょう。

一般的な選定方法と、人気の観葉植物パキラ、モンステラ、ポトスの選定方法を紹介します。

一般的な剪定方法

剪定のポイントは2つあります。1つは植物全体のバランスをとることと、もう1つは成長点を残すことです。 1つ目は言わずもがなですが、切った後の見栄え、バランスが悪くないか確認することです。一方に枝葉が集中すると光の当たり方にムラができますので、注意しましょう。 2つ目は、新芽を出す成長点を残すことです。成長点をバッサリと切り落としてしまっても植物は生きていますので、しばらくすれば芽を出しますが、生長を楽しみたい場合は幹からぼこっと出っ張っている成長点を残して剪定をしましょう。

パキラの剪定方法

パキラは生長意欲が旺盛ですので、元気な姿をキープするのに剪定は欠かせないお手入れです。剪定の時期は春から夏の暖かい時期がおすすめですが、生命力が強いので秋の暖かい日でも大丈夫なことが多いようです。 パキラを剪定するタイミングは、葉が込み合っているとき、伸びすぎてひょろっとしてしまったとき(徒長したとき)、そして小さめに育てたいときも剪定が必要です。

基本的にはパキラも成長点を残してカットしますが、生命力があるので、思い切って成長点を無視してカットすることもできます。この時は、新芽が出るまでしばらく時間がかかります。風通しとバランスを意識しながら整えていきましょう。 カットした枝は挿し木で増やしていくこともできますので、小さめのパキラが欲しいと思う方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

モンステラの剪定方法

置くだけでトロピカルな雰囲気を醸し出してくれるモンステラも剪定が必要です。 モンステラも生長が早く、大きな葉をどんどん出すので少しスペースに対して大きくなりすぎる場合があります。こうした場合は、いらなくなった葉を付け根からカットしてしまいましょう。 茎からバッサリ剪定したときは挿し木で増やすこともできます。気根が根付いている場合はカットし、まだ土についていない場合は残して挿し木にすると新芽が出てきやすいでしょう。

ポトスの剪定方法

ポトスも生長が早いので剪定が必要です。ポトスの剪定は切り戻しと呼ばれることもあります。 根元から3~4節残してカットするので、他の植物の枝葉を少しだけカットするより大胆に思われるかもしれません。ポトスの枝はどこから分かれているのかわかりにくいことが多いので、初めて剪定をする方は間違えないように、テープなどで印をつけておくとよいでしょう。 ポトスは1節ごとに気根があります。1cmほどで生長が止まることが多いようですが、株本の根と絡まっているときは無理に引っ張らず、ほぐしてまた土に戻すようにしましょう。 ポトスも挿し木で増やすことができますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

観葉植物を剪定した後の注意ポイント

窓際の観葉植物

剪定は植物にもストレスがかかる作業です。剪定後はデリケートになっていますので、次の点に注意しましょう。

剪定後は日光を浴びられる場所へ置く

日光が当たる場所に置いて、新芽の生長を促しましょう。直射日光はかえって葉焼け等を起こしてしまう原因になりますので、レースのカーテン越しに太陽の光が届く窓辺などに置きましょう。 日陰を好む植物はそれでも明るすぎることがありますので、それぞれの特長に沿って置き場所を考えてくださいね。

剪定した場所をケアする

カットしたところが大きな枝などの場合は、癒合剤を塗ってあげましょう。雑菌の侵入を防ぎ、水分や養分が出てしまうのを防いでくれます。

剪定後の水・肥料のあげ方

水やりは土が完全に乾いたことを確認してからあげましょう。水やりの頻度が高すぎると根腐れを起こす原因になります。 肥料はゆっくりと効く固形を1~2ヵ月おきに、足りないと思われる分は比較的即効性のある液肥を10日ほどのペースで追加します。肥料をあげすぎてしまうと葉が固くなってしまいますので、それぞれの肥料に書かれている使い方に沿ってあげましょう。

正しい剪定で、観葉植物を元気に育てよう

剪定は緊張するお手入れかもしれませんが、植物が元気な状態をキープするのに必要な作業です。 暖かい時期を選び、手・ハサミをしっかり消毒して行いましょう。基本的には新芽が出てくる成長点を残してカットすると、その後の生長が楽しめますよ。

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